狐の社で(三日目・午後、公式、ネタバレ)
さて、いよいよ最後の卓分けとなりました。正直ガイアもやりたかったのですが、悩んだ末にほのぼのあったかすることにしました。まあ、ガイアは今後も機会がありそうだし、ということで、黒猫夜君語り手*1の「ゆうやけこやけ」卓へ。
今回は、公式シナリオの1本目をやるとのこと。実は、周知プレイだったのですが……
まあ、いいかなー、シナリオ自体は軽いし、と思って参加。しかしこの後、シナリオをぶっちぎったすごい展開に……
くくり(狸、けもの時5歳/へんげ時12歳、♀)
一名町(ひとつなちょう)の町外れの山の中にある狸村のお嬢様。《おひとよし》《くいしんぼ》《のんびり》で、よく町に遊びに来ている和服少女。日頃からおっちょこちょいで周囲を和ます癒しキャラ。
葉っぱの金を使ってよく商店街で買い物をしているが、本人はお金に価値があることが理解できていない。本物・偽物とかいうことが分からず、悪いことをしているという感覚は無い*2。しかし、へんげに理解がある優しい商店街の人たちは、偽札と知って食べ物をくれるのです。
今日も今日とて、町のへんげ達と仲良く遊んでいたら、見知らぬ社を見つけて……
シナリオは実に簡単。周知ということもあって、目的は始めから明確でした。
一緒に遊んでいると、ふと見知らぬ社を見つけたPC達。そこには一匹の狐のへんげの少女が住んでおりました。名を八幡鈴音(はちまん・すずね)。一見、少女にしか見えませんが、齢300という格の高いへんげです。きれいで可愛い女の子。ちょっといばりやで、つんけんしているのが珠に瑕。でも、実はひとりぼっちがさびしくて……
まあ、その辺の彼女の感情に気づいた上で、彼女と仲良くするのがシナリオの目的。一応、おだやかに進んでいく予定のシナリオなのですが、しかし……
序盤からものすごい勢いで彼女と仲良くなろうとするPC達。彼女はちょっとツンツンしていますが、そんなもんおかまいなしに鈴音にアプローチを掛け、仲良くなろうとするPC達。鈴音も、そんな空気に圧倒されてか、徐々に心を開かされていく。
本シナリオでは、基本的に社の境内で話が展開するのですが、兎のPC*3が鈴音の手を掴んで「町を案内してあげるよ!」と駆け出し、シナリオは語り手も想定しない方向に。
「いいや、もうシナリオ通りじゃなくて」とルルブを床に置く語り手。今思えば、この流れに身を任せるという判断がGJでした。
鈴音の手を取り、町を駆け回るへんげ達。商店街を抜け、駄菓子屋でくじを引き、みんなで縄跳びをして遊びました。うーん、ほのぼのあったか。
気が付けば夕暮れも過ぎ、夜に。ここで、「やりたい演出がある」と語り手とPLに了承を取り、「ふしぎ」28点をつぎ込んで《たぬきばやし》《ゆめまぼろし》を同時に使用。くくりが草笛を吹くと、周囲に提灯が咲き乱れ、狸のテキ屋の屋台が並び、一名町全体がお祭り風景に。場面全員の「おとな」が0になったのをいいことに、「町中の人に、今日が夏祭りだったと勘違いさせます」とすき放題言っちゃいましたw*4
そんなわけで、鈴音の歓迎会はまだ終わりません。夏祭りに花火大会と、へんげ達みんなでひたすら楽しんで、EDへ。こうして、へんげたちは見事鈴音と仲良くなり、素敵な幸せとお友達を手にいれたのでした。めでたしめでたし。*5