キャンペーン第三話

先々週にやった、サークル例会キャンペーンの第三話。

前回から300年近く時間を流して、時は明治時代。一名町に華族のお嬢様が逃げ込んで、へんげ達を交えて大騒ぎをする……という話です。

るる(猫、??歳、♀)

PLはお犬様先輩。一名町にすっかり馴染んだ猫のへんげ。所々で魅せるコミカルな演出、雪音のしっぽラブ、チェスターの名前を未だに正しく言えない、猫戦隊(?)のレッド役等、その天然ぶりに一片の躊躇なし。

今回の人間のヒロイン・真里菜と、よい友情関係を結ぶ。今シナリオの中心はこの方でした。

雪音(狐、300歳くらい、♀)

PLはyakusi先輩。一名町におやしろを構える狐のへんげ。順当に「おとな」を上げ、へんげや人間達のまとめ役に。しかし、相手のつながりを問答無用で「恋」にする、その《こあくま》ぶりに一片の容赦なし。

300年経って、すっかり人とは仲良くなったようです。ちょっと口調がえらそうなのはご愛嬌。

ぱだ(狸、300歳くらい、♀)

PLはチャッピー君。一名町のそばの山に住む狸のへんげ。あいかわらず、腹を空かせている。その腹の虫を鳴らせば、ありがたい事に「夢」を振舞ってくれる上に、とても和む。その和ませぶりに一片の迷いなし。
今回も、その変身振りが発揮され、シナリオに鋭い変化球を投げかける。今回、とうとう人間に……?

チェスター(兎、300歳くらい、♂)

PLは鶏君。一名町に住む西洋通(?)の兎のへんげ。主人であったケント氏は一名町を出て行ってしまったが、今日も彼は元気なようだ。雪玉に間違われ投げられること幾度か、その投げやすさに一片の誤りなし。

それはそれとして、クライマックスのセリフとか、妙に格好よいね。さすが、おとこのこ。

えね(鳥、121歳、♀)

PLはます君。一名町あたりを飛ぶ鳥のへんげ。少し内気で天然なおんなのこ。何か、状況に困ったら、とりあえずお菓子を差し出してくれる。その不思議な優しさに、一片の曇りなし。

癒し系と言うか、周囲の大騒ぎにあわあわするところが、とてもほのぼの。


  • 時は明治。外の世界では、徳川幕府とか、鎖国とか、大政奉還とか、維新とか、何かいろいろあったらしいですが、一名町はそんなことおかまいなしに時が過ぎておりました。
    今年もまた冬の到来。山の上のほうは、うっすらと雪化粧をして、すっかり寒い季節がやってきていました。
    しかし、ある日のこと、華族のお嬢様である真里菜が、執事のジョージと共に馬車で一名町の近くに来ていたときのこと。急に馬の機嫌が悪くなり、馬車は急停車。ジョージが馬の様子を見ている隙に、真里菜は馬車を抜け、逃げ出してしまったのでした。
  • という、導入で始まった明治編。ジョージの馬車にるるが轢かれて、妙な車輪の跡が残ったりという隙の無いイベントなど挿入しつつ、一名町へ逃げていく真里菜と追いかけるジョージという構図。
  • その頃、一名町では「山の上に雪が積もってるので遊びに行こう」というチェスターの提案により、雪音を除く皆は、寒空の中元気に外へ。
  • 雪音はというと、自作の「あぶらあげの歌」なるものを口ずさみながら別行動。町の爺様の家にとどまって暖をとることに。
  • 山のほうへと向かう途中、途中の馬小屋で白い服をきたおんなのこ(=真里菜)と出会うへんげ達。真里菜の洋服に対抗して、和服を着た少女に変化したるる。お互いに指し合って「あんた誰よ?!」とツンツンヒロイン二人組の構図が完成。このあたりで、今回の主役はるるに決定かな、とか語り手的に思ったり。
  • その一方、真里菜を探して町に迷い込んだジョージは爺様の家で雪音と出会う。いなくなったお嬢様を探しているジョージに対し、手助けをすることにした雪音。どうやら真里菜は華族のお嬢様という、息苦しい環境に不満を抱いていた様子。
  • 真里菜は「ジョージと言う化け物みたいな奴に追われている」と嘘をつき、へんげ達に匿ってもらおうとする。総じて「おとな」の少ないへんげ達は、「ジョージ=怪物」と思い込んでしまう*1
  • その後、一旦ジョージと真里菜が出会うのだが、ジョージ=人食い怪物と勘違いしたチェスターが真里菜を連れて逃げ出したり、ぱだが真里菜に化けたりしたため、場が大混乱。結局、雪音とジョージはぱだの化けた真里菜を懇々と説得することに。
  • 一方、本物の真里菜を連れたチェスター達は、逃げている途中に山向こうの猿のへんげ・ておに悪戯を食らわされ*2、喧嘩の末に壮絶な雪合戦が展開される*3
  • そんな混沌とした状況もありつつ、結局真里菜はジョージに捕まることに。町へ戻り、へんげ達を交えて真里菜とジョージが話し合い。もう日も暮れたということで、真里菜とジョージは一名町に泊まることに。そこで、真里菜の息苦しい境遇を鑑みて、へんげ達は宴会を開き真里菜達をもてなす事にする。
  • しかし、宴会の最中、喧嘩に負けたておが、仕返しとばかりに熊用虎ばさみという洒落にならない悪戯を仕掛ける。それに掛かり、足に大怪我を負うるる。突然のことにざわめくへんげや町の人たち。ておは悪びれたふうもなく山向こうへと逃げ去ってしまう。
  • 翌日、るるを心配した真里菜は、呉公姫から山向こうにある療治の温泉の話を聞き、湯を取りに単身山向こうへ。真里菜がいなくなったことに騒然とするへんげ達。呉公姫から話を聞き、足に怪我をして動けないるるを残して、他のへんげ達は真里菜を追って山向こうへと救助に行く。
  • その頃、真里菜は山向こうのておの縄張りまで踏み込んでしまっていた。人間嫌いのておは、突然の人間の闖入者に対し、術を用いて吹雪を起こし真里菜を遭難させる。真里菜は、とうとう寒さで動けなくなってしまう。
  • そこへ颯爽と登場するへんげ達。真里菜を見つけ、ておを懲らしめることに。本気で怒ったへんげ達に、ボコボコに痛い目を見せられるてお。さらに、足の怪我を耐えてるるも真里菜の元へ登場。とうとう観念したておはへんげ達と真里菜に謝り、山の奥へと逃げていく。
  • ておの起こした吹雪も晴れ、冷え切った真里菜の身体を温めるため、そのまま温泉へ向かう一行。こうして、全員で温泉につかりながらめでたしめでたし。
  • その後、真里菜は、両親と共に時を見ては一名町に赴き、存分に羽を休めるようになったとさ。

という話でした。いろいろ濃密なセッションでしたが、終わってみれば時間があんまり経っていない……。本当に、このシステム軽いな。

さて、次回は昭和編。一名町を襲うダム闘争の話、になる予定*4。テーマは重いが、どうなるか楽しみです。

*1:PLの皆は実に空気を読んでいるw

*2:人間嫌いの猿。人間と仲良くしている一名のへんげ達も敵視している。

*3:雪玉と勘違いして投げ飛ばされるチェスターが、とても笑えた

*4:ぶっちゃけ、平成狸合戦ぽんぽこをやろうという話