「堕ちた翼」(ネタバレ)

先週土曜の例会で立てたオリジナルのブレカナアクトのレポです。

実は以前例会で同じものを立てたのですが、個人的に気に入っていたのでもう一度立ててみました。前回のレポはこちら

少し変化球のようなアクトなので、PLを変えてみたらどうなるかな、と思っていましたが、やはり変わるものですね。

あと前回は悲恋がテーマだったのでバッドエンドオンリーの展開だったものを、今回は若干手を加えてハッピーエンドにも移行できるようにしました*1

大まかなストーリーの展開は前回のレポを参照してください。今回は、前回との相違を中心にレポしようと思います。
キャラは以下の通り。

レクサス=ディベルティメント(クレアータ=アルドール=アダマス、27歳、♂)

PLはサークルの後輩。前回はいなかった主人公枠(恋愛枠ともいう)です。人の手によって生み出された戦闘人形。その戦闘力は戦場の脅威とされた。

1060年現在では、戦場を離れハイデルランドを生きる目的を探して放浪している。何か殺戮者とかを目の前にすると、聖痕が蒼く輝くらしい*2。イメージはカボチャ鋏の伍長とのこと。なるほど。

ルフィエ(フルキフェル=ディアボロス=アダマス、外見22歳、♀)

PLは黒猫夜君。魔神アーグリフに従う白鳥人枠。他の姉妹達から慕われているお姉様。20年から前の記憶が無く、その出生には父たる魔神に創造されたという以上の秘密がありそう……。前回のs/t先輩のやった白鳥人とは、また違ったキャラを見れました。

このアクトの場合、黒猫夜君にはどの枠でも安心して任せられますね。期待通りのレベルの高さでした。惜しむらくは、もう少し妹のファナと絡ませてあげる時間があれば……むぅ、ごめんよ。

アウラム=ベルカドラシア(エルス=アクシス=マーテル、外見20歳、♂)

PLはcielx先輩。殺戮者の強敵であればよいという、比較的自由な枠。上古の魔神*3ベルカドラスに創造された黄金竜。1060年現在では、ハイデルランドを放浪する主ベルカドラスを探して旅をしている。ちなみに守護神エルス。

今回唯一の持込み。最近、お馴染みのキャラになりつつあるので、GM的にはやりやすかったです。最後の∵再生∵、∵心友∵の演出は、何と言うか圧巻というか。


  • 前回との違いは、やはりしっかり主人公のPC1の存在ですかね。レクサスのPL、ブレカナはまだ2回目で、恋愛ロールは初めてとのことでしたが、いや見事でした。要所を押さえた安定した反応は、ヒロインの演出もしやすかったですね。
  • 鳥人枠のルフィエ。真教に帰依していない*4鳥人として、如何なるロールをしてくれるのかと思いましたが、前回のメルヒナ*5とはまた違った雰囲気で良かったです*6。特に、殺戮者ランゼバッハに手ひどく扱われているファナを見て、「下衆め」と怒りを露わにするところとか、ファナの恋心を肯定し城に連れ戻すことなくさりげなく見逃してあげるところとか素敵。
  • アウラムは、やはりその背景を生かしたラストの演出が印象的かな。アーグリフの幻影に啖呵をきったり雷の槍をへし折るところとか、導入のヘタレっぷりとは大きくギャップがあって格好よかったです。幻影じゃなかったら、「さすがにそれは別に奇跡使って」と言おうかとは思いましたが。
  • で、ラストはアウラムの∵再生∵逆位置もあり、ファナを救ってハッピーエンドへ。ファナは白鳥人としての宿命から完全に解き放たれ、レクサスと共に新たな旅立ちを……

実際にやってみて思ったこと。もともと、このアクトは悲恋を念頭に作ったシナリオだったため、「バッドエンドですから、その辺は了承してくださいねー」と前回は事前告知して、その通りバッドエンドでした。

今回は、「このシナリオをハッピーエンドにしてみたらどうなるか?」と思ってハッピーエンドのルートも条件次第で設定しました。結果は上記の通りですが、特に何も違和感は無かったですね。むしろ、「ああ、全然ありだな。」と思いました。まあ、当然と言えば当然なのですが、当初の想定から外れていても、それを上回るエンディングが演出できればそのアクトは十二分に価値のあるということを改めて認識した次第。

このアクトからは、個人的にいろいろ学ぶところがあります、本当に。

*1:もちろん、PC1が納得のいく演出をした上で、さらに奇跡を必要としましたが

*2:共振、では無いらしいのだが……

*3:アルカナと魔神の戦争の時に、使徒コロナによって改宗しているが

*4:聖痕者ではない。聖痕の代わりに魔印を使用するという特殊ルール。

*5:s/t先輩のPC

*6:まあ、メルヒナと同じ空気を出すのは至難の業とも言えますが……