「死者たちの花束」「クリスタルトゥーム」(公式、ネタバレ)

いやー、レポが溜まって大変だ……orz。まあ、少しずつでも消化していきませんと、ね。

というわけで、昨年末にやったカオスフレアサプリメント2付属のシナリオ二本。GMはyakusi先輩。サプリメントで追加された設定にまつわるお話です。

とりあえず、ネタバレにはご注意を。

シオン・ユキノセ(聖戦士、パンデモニウム、デーモンロード、17歳、♀)

PLはs/t先輩。ネオTOKYOに住む、普通の女子高校生。繰り返される日々を、いろいろと年相応に悩みながら生きている。ある日の深夜、ルシファーにスレイマン・システムを与えられ、ネトゲ世界「オリジン・オンライン」の世界に飛ばされるが……。

主人公枠です。相棒は、クー・フーリン。オリジンをあくまでネットゲーム世界として認識するアンノウンプレイが、見ていて素敵でした。

アルカディア(光翼騎士、ネフィリム、吸血鬼、??歳、♀)

PLは自分。かつて惑星エルダの闇世界に君臨していた吸血鬼。しかし、エイブラハム・ヴァン・ヘルシング玉座を下ろされ、さらに愛憎交々な経緯を経て、彼の足跡を追いオリジンへ。モデルは吸血鬼ドラキュラのモデルともなったヴラド・ツェペシュなのだが、面白おかしく設定を改造した結果、「アーカード*1エヴァ*2だね。」と言われる。まあ、事実そんな感じだったので、否定もしませんが。

s/t先輩との枠を巡る交渉により、交換条件つきで譲ってもらった神プレイ枠でございましたw

雷帝”レイジ・イガワ(執行者、ネフィリムパンデモニウム、VIPER/スペリオル、14歳、♂)

PLは龍希氏。かつてVF団に人体改造を受け、今はリオフレード魔法学院に通い、その合間に宿命管理局のメンバーとして日々ダスクフレアと戦うという波乱万丈な人生を歩む少年。いろいろな媒体から主人公的要素を引っ張ってきた感じのキャラでした。

PC4の公明とのやりとりや、要所要所での少年主人公的な発言が光ります。「宿命の交わる城」でのレグルスでもそうだけど、この辺は凄く上手い人です。

“スワローテイル”諸葛公明(星詠み、暁帝国/オリジン、文官/リターナー、17歳、♂)

PLはGハイパー氏。孔明*3パピヨン*4という説明で、何か参加者全員がキャラを把握してしまった感がありますが。それはそれとして、大惨事的な部分もありつつ、レイジとの絡みや、ダスクフレアに対して啖呵を切る演出など、普通に蝶☆見せ場だったと思います。

存在感や存在格に関しては、もう右に出るものなんかいなかった気がしますねwさすがはVF団八部衆といったところでしょうか*5



まず、一話目の「死者たちの花束」。ニューマンハッタンを舞台に、ダスクフレアの女吸血鬼のリジェネシスの計画を止める話。

  • とりあえず、オリジンにいないシオンは、オープニングでルシファーからスレイマン・システムを渡され、オリジンへと界渡りをすることに。ルシファーの言葉に耳を傾けようが傾けまいが、容赦なく引きずり込む辺り、ルシファー様中々良い性格のようです(笑)
  • アルカディアは、ニューマンハッタンで出会った花屋の女性シャロン*6がマフィアの抗争に巻き込まれて死亡し、その復讐のため刃を取りマフィアに殴りこむという導入。レイジと公明は、モニカ・ギデオンなる吸血鬼を追ってニューマンハッタンへ向かう。
  • 適宜、PC間で合流を果たし、くっついたり別れたりしつつ、それぞれのモチベーションに従ってシナリオを進めていく。
  • 始終アンノウンプレイなシオン*7、それを導く相棒クー・フーリン、少年漫画主人公プレイのレイジや、凄い存在感の公明など、素敵なカオスフレア展開が目白押し。アルカディアも負けじと、要求されたハードボイルド演出に精を出しました。
  • 最後は、それぞれのモチベーションを「ダスクフレアのモニカ・ギデオンを倒す」ということに集約し、ゴスロリ吸血鬼と戦闘へ。
  • 各々、別れつつ一本目終了。シナリオの印象としては、大きなネタバレも無く、単発でさらっと立てられる感じの話でした。カオスフレアの付属二本は、いつもこんな感じの構成ですね。



ということで、サプリメントの新設定に関する、大きな隠し球があるであろう二話目の「クリスタルトゥーム」。TOKYOパンデモニウムの秘められた真実が明らかになる話です。

  • まず、主人公のシオン。ネオTOKYOから人々が消えてしまい、街へと飛び出したところをジョナサン・タカハラなる軍人に拘束されたり、ジャンヌ・アマクサにキスされたりしつつ、VR煉獄ロッホ・ランへと飛ばされることに。
  • アルカディアは、友人ウェルギリウスからロッホ・ランに捕らわれた仲間を救出してほしいと頼まれ、レイジはダスクフレアの気配を追い、公明は秘宝クリスタルトゥームを追って、それぞれロッホ・ランへと向かう。
  • すると、何か巨大な犬のような怪物が人々を食いまくってる、聖闘士聖矢のハデス編のような状況の中で合流することに。
  • 第一話で顔合わせは済んでるのですんなりと合流し、右も左も分からないロッホ・ランを調査するため協力し合うという流れに。
  • ひたすらロッホ・ランでの情報収集。情報項目を調べるたびに、驚愕の真相が次々と湧き出てくる。どこかヴァーチャルと現実の境が曖昧なシオンは、社会の値が他の面々に比して低いこともあり*8、残念ながら情報収集では脇に回ることに。
  • そして、どうやら全ての真実は、クリスタルトゥームにあるという結論にいたり、全員でそこを目指すことに。
  • そして、全ての真相が明らかに。タリシエンの車輪なるゲートを越えて、たどりついた先の廃墟でジャンヌ・アマクサから真実を聞くPC達。エルダ最終戦争の時、”クールマ23”という都市型宇宙船によって、日本の人間は宇宙へと逃げたが、結局彼らは死んでしまった。TOKYOパンデモニウムは、彼らをデータ化して虚構の街としてとしてドーム内に実体化させたものであるという。一定の期間を幾度も繰り返し、彼らは虚構の世界で生きてきたと言うのだ。クリスタルトゥームは、それを管理する構造物だと言う。
  • その衝撃の事実が明かされた直後、アルカディアの友人ウェルギリウスが登場。自分達が虚構の世界で苦渋を舐めさせられ、犠牲にされていたことに激昂する。ここで、アルカディアが説得するシーンかと思い、「エキストラですよね?」とGMに聞いたところ、「いや、普通に戦闘。」と無慈悲な返答。
  • ウェルギリウス大人気ないなぁ、と思いつつ、アルカディアウェルギリウスのタイマン勝負。そして、《※龍の大公》で容赦なく勝利。アルカディアの方が3段階くらい大人気なかったのでした、まる
  • ウェルギリウスを説得した後は、シオンがジャンヌ・アマクサと会話。シオンは「調律者」としてジャンヌ、ひいては虚構の世界全てを裁く立場にルシファーから選ばれたという。そして、実は死んでいたという事実を知らされながらも、シオンはジャンヌを許すという選択をする。この辺の流れは、とても綺麗にきまっていました。s/t先輩のシナリオの流れの読みは、さすがと言いましょうか。
  • ジャンヌ・アマクサの言葉によれば、オリジン上空に出現した*9クールマ23は、やがてオリジンに着陸し*10、その膨大なフレアによって本来の実体を取り戻せるとの事。そして、その時がくるまで待とうか……という流れになったとき。
  • 空気をぶち壊すようにジョナサン・タカハラ登場*11。彼は造物主の声を聞き、全生命をデータ化し、神の代弁者として虚構の世界に君臨するという大願をもってダスクフレアとなっていた。
  • 戦闘開始。何か敵の多さに多少冷や汗流しつつも、勝利。そして、シオンはクリスタルトゥームの中枢へと招かれ、全ては元へと戻ってゆく。いつか、TOKYOパンデモニウムがあるべき姿を取り戻せる日を願って……
  • エンディング。レイジがジャンヌとのフラグを立てたり、アルカディアがシオンに会いに行ったり、公明が例の決め台詞を言ったり、シオンがクー・フーリンとの再会をしたり……といった演出をして、閉幕。



と言う感じのシナリオでした。やー、吸血鬼強い、というか気持ち悪いな《※龍の大公》とか。

ま、とりあえず、クリスタルトゥームで大分と設定やデータ、ネタなどが広がっていい感じですな。このシステムでやりたい話なども、いろいろ浮かんできますしね。

*1:ヘルシング

*2:ネギま!

*3:Gロボの

*4:武装錬金

*5:……理由になってるんだか、なっていないんだか

*6:どうでもいいけど、GGXXのスレイヤー様の奥さんと同じ名前ね……。吸血鬼つながりなのは単なる偶然?

*7:そういう枠だから、当然の話ですが

*8:実は周りが高いだけだが

*9:時空振動弾の影響らしい

*10:遠い先のことらしいが

*11:ま、シナリオ的には空気を読んでいるわけだが