宿命の交わる城キャンペーン 第二・三話「灼熱の摩天楼」「妖刀・羅喉丸」(公式、ネタバレ)

先々週の日曜日にやった、カオスフレアキャンペーンの第二話と第三話です。

一日で二本まとめて。前の土曜日にGMを二連でやっていたこともあり、やった後はもう声が嗄れていた……

例によって公式のシナリオ集なので、ネタバレにはご注意を。

香坂静(聖戦士、フォーリナー、顕現者/装着者、17歳、♂)

PLはmugen君。地球の高校生。二話では仲良くなったヒロインのピアノと言う少女を追って、彼女の乗るMTと戦うと言う主人公の王道パターン。三話では、行き倒れたところを救ってくれた恩人・稲城三郎が妖刀に操られているのを助けに行くという導入。

変わらずに突っ走る正義漢ぶりと、レグルスとの絡み、一馬へ怒りを見せるところが印象的だったかな。

レグルス・イスタム(光翼騎士、オリジン、ファイター、17歳、♂)

PLは龍希氏。神王エニア三世の実兄。二話では妹の病状を回復させる薬を求めてニューマンハッタンへ赴いたところ、VF団の陰謀に巻き込まれる。三話では、エニア三世を救う”天命のタブレット”の手がかりとなる魔剣フューネラルを追って宝永へ。

二、三話と通して心情描写がとにかく上手いです。無力感から立ち直りへの一連の流れの演出が素敵。

”烈地剣皇”島津日向守重朝(執行者、富嶽ミリティア/武士、35歳、♂)

PLはGハイパー氏。MT乗りにして富嶽武士。二話では、ネフィリムの新型MTデグラートと決戦する導入。三話では、宝永で起こった辻斬り事件が奪われた妖刀・羅喉丸であることに気づき、それを追うというもの。

第一話で死んだ戦友の息子、稲城三郎がおそらく下手人ということで、実に楽しそう*1。PC間で師弟関係を結んだり、今後の展開も楽しみ。

トリシラス(星詠み、アムルタートネフィリム、スカベンジャー/獣鬼兵、?歳、♂)

PLは自分。ネフィリムの極秘部隊に所属していた、改造兵士。二話では、かつての同輩バレフールが、VF団に入っていて悪逆非道に手を染めているのと対峙する。三話では元上司のエリザベスから、無断脱隊を見逃す代わりに、魔剣フューネラルの欠片を追うことに。

いろいろと美味しい導入だったので、楽しみながら演出をさせていただきました。



まず、第二話「灼熱の摩天楼」から。

  • 各々ハンドアウトの通りにオープニングを演出。バレフールがトリシラスと同じ部隊でかつての戦友だった、という美味しい導入をいただきました。何やらバレフールは、人を操る洗脳術を心得ているらしい。
  • VF団エージェントのバレフールが、新型MTデグラートのパイロットである少女ピアノを洗脳し、トリニティ大学を襲う。そこでは、エニア三世の病状の悪化を止めるための新薬が、マリア・カスタフィオーレ博士により開発されており、バレフールはそれの奪取を狙う。
  • 静の呼びかけにより洗脳されていたはずの少女ピアノが反応し、行動を止める。ここでバレフールは一旦引くことに。
  • デグラートの暴走に巻き込まれる形で、PC達が合流。各々、情報収集へ。せっかくマリアがいることだったので、トリシラスの身体と力を検査してもらうということにして*2、力の存在意義を尋ねてみたり。とかくキャラ演出には力を抜かない方向で。
  • そうして調査を進めていく途中、曹操閣下が登場して、PC達にバレフールを抹殺してくれるように取引を持ちかけるシーンがあったのが面白かった。どうやら、バレフールはVF団の命令を逸脱して自分勝手な行動に出ているらしいとの事。こういう大物NPCを出されると否が応にも盛り上がるな。
  • クライマックス直前、ネフィリムの極秘施設で不安定なピアノの洗脳を完璧なものにするため再調整を施すバレフール。しかし、完璧な洗脳とは、主人公の説得によって覆されるためにある
  • そんなわけで、クライマックス。ピアノの搭乗するデグラートと、バレフールとの二連戦。どうやらミドルでシナリオフラグがたっていたため、デグラートは弱体化している模様。静の説得によりピアノ救出。その後、バレフールとの本戦では、運良くトリシラスがとどめを持っていくことが出来ました。やっぱり、因縁のある相手は自分の手で……ってのはあるけど、カオスフレアだと聖戦士以外で確実にとどめを持っていくのは難しいからなぁ。
  • エンディングでは、とうとう静の親友・一馬が登場。何やら黒い鎧に身を包んだ姿に。グリゴリの連中をゴミのように一蹴してしまう強さを見せ付ける上に、どうやら一馬が今回の黒幕らしい。とても元・地球の高校生とは思えない。静が一馬に対し、怒りを見せるところが印象的だったな。
  • トリシラスは、かつての戦友をこの手で殺めてしまったことに沈む。そこで、レグルスがやってきて声を掛けてくれたのが感謝です。おかげで、立ち直るきっかけができた。やっぱりキャンペーンともなると、PC間で支えあうのって大事ですね。

続いて、第三話の「妖刀・羅喉丸」。妙に雰囲気を変えた時代劇調のハンドアウトに一同総ツッコミ*3

  • 謎の辻斬り事件が起こっている宝永を舞台に、再びカオスフレアたちが集結。第二話の後という割に、ニューマンハッタンから各PCが辿った時間軸に妙なズレがあるのはご愛嬌。
  • ネフィリムから宝永に潜入していた協力者のエージェント、ボビー佐々木が笑えたw
    GMのアドリブであれだけキャラが立つとは、恐るべし。
  • 調査を進めていくうちに、香取忍軍なる忍衆の暗躍や、フューネラル、羅喉丸といった単語が次々と線で繋がってゆく。
  • 途中でレグルスが黄昏るシーンが、実に印象的。レグルスのカオスフレアに対する嫉妬にも似た感情の吐露がいい感じ。静を始めとして全員でレグルスと絡む。こういった演出がありつつ、その後、稲城三郎に襲われた静をレグルスが助けるところが、すごく燃えた。
  • 逃げるフューネラルと追うPC達。どうやら、デミウルゴスの持つ剣であった魔剣フューネラルは妖刀・羅喉丸を寄り代として復活しようとしているらしい。調査をしつつ、行き先を突き止める。
  • そこへ立ちはだかる香取忍軍&艦隊。数の多い敵に対し、ボビー佐々木が獣鬼兵部隊を引きつれて颯爽と救援に。あんたホントにもともと名無しだった脇役かw
  • そうして、ついにフューネラルと対峙。稲城三郎の額の鉢金がフューネラルの本体で、三郎は奴に操られているらしい。稲城三郎を助け、フューネラルに引導を渡すため、戦闘開始。三話目にして早くもカオスフレア、ダスクフレア共にパワーがインフレ気味。何か凄い戦闘になっとりました。
  • フューネラル撃破後、再び一馬登場。羅喉丸を手中に収め、何か伏線らしきものを張りつつ去ってゆく。曰く、自分のマーキュリーを手にいれようとしているらしいのだが、今のところそのセリフの真意は不明。
  • 個別エンディングでは、第一話で登場したナンナルがレグルスのシーンに登場。レグルスの存在が闇の運命を歪める因子になっているらしい。中々に美味しそうなポジションでした。ミドルの演出とすごい流れが合っていたのが素晴らしかったなぁ。



そんなこんなで、三話まで終了。全七話の予定なので、次がちょうど折り返しになります。

PC間でも結構いい関係を築けつつあるし、これからも大いに楽しみw

*1:言うまでもないが、もちろんPLが

*2:自分で勝手にマリアをジャックしてそうさせたのだが

*3:GM含めて