「黄昏の序曲」

先週の日曜にやったブレカナアクトのレポです。

s/t先輩GMによる、ブレダ王国をメインとした単発連作。詳しくは、GMであるs/t氏のレポを参照してください。

ほぼキャンペーンとも言える連作も、いよいよ佳境。今回の舞台は前回から時代を飛ばして1069年、ブレダ王都ドラッヘンブルグでのパーティー会場となります。

”獅子を継ぐもの”ローエ(グラディウス=エルス=コロナ、22歳、♂)

PLはyakusi先輩。この連作の主人公にして、ブレダ王ガイリング二世の落胤。白き獅子を連れている。

時代も1069年となり、以前と比べて結構成長したようです。この頃は、王宮内では自分の出自を知られてはいるようです。現在は地獄塔で豚を狩りつつ、ブレダ王国内で自分の仲間を集めている。

”赤竜”シャルマー(アダマス=ディアボロス=アルドール、35歳、♀)

PLは自分。ブレダ王国の濡竜将。ガイリング二世が姿を消した後も、自身の信念に基づき民と大儀のために戦いと旅を続けている。

今回は、旧知の貴族メイウッズの頼みで、一緒に王宮の宴に付いて行く事に。なので調子に乗ってわざわざ1C払ってドレス姿を披露しました。

クランツ(イグニス=ルナ=レクス、34歳、♂)

PLは山鳥先輩。ブルーダーシャフトの幹部。フェルゲン壊滅後、追っていた組織の裏切り者を粛清した後、目的も無く諸国を旅している。

今回は、以前因縁を結んでいたブレダ王国貴族の少女とドラッヘンブルグで再会し、成り行きで彼女について宴会場へ。

”封印されし”ベルガドラス(アングルス=エルス=マーテル、????歳、♀)

PLはcielx先輩。かつて使徒コロナの言葉により、アーに下った上古の魔神。贖罪として、不遇にして不幸な少女に転生し続けるという罰を負っている。今は15歳くらいの少女。

以前、奴隷として売り飛ばされそうになったところを、濡竜将レイミールに救われ、ドラッヘンブルグで偶然見かけた危うい雰囲気の彼を追い、そこでローエと合流した。


  • 1069年、ドラッヘンブルグ。ガイリング二世不在の王宮は、大きな権力を得たグュクを支持する王弟派とそれに反発する反王弟派との権力闘争が起こっていた。そこで、グュクの新しい嫁の紹介のための宴が開かれた。
  • 濡竜将レイミールに呼び出され、軍師レーネ*1と共にドラッヘンブルグの宴へと向かうローエ。
  • 旧知の貴族メイウッズと共に宴へ連れそうシャルマー。彼は反王弟派で、何が起こるかちょっと不安だからついてきて欲しいとのこと。
  • 顔見知りの少女シュルムと再会し、成り行きで彼女と宴へ向かうクランツ。
  • なにやら不穏な空気を漂わせていたレイミールに不安を抱き、彼を追いかけたベルガドラス。
  • オープニングで、グュクの嫁が因縁深きメルヒナ*2であることを一足先に知るシャルマー。早くも、不穏な空気が流れる。
  • 各々が会場で合流。しばし、再会を喜び合う。そうしていると、ローエがレイミールに呼び出される。こそこそと、それに聞き耳を立てるシャルマーとベルガドラスのファミリアであるアウラム。
  • 何やら、レイミールは反王弟派の過激派を率いているらしく、グュク倒しにローエを誘い始める。グュクは倒さなければならない存在だが*3、今はその機ではないと、無謀な誘いを拒否するローエ。この辺のローエとレイミールのやり取りがいいなぁ。上手くローエのキャラ性を引き出すレイミール(GM)のセリフと、ローエの内面的な演出が素敵。
  • 結局、レイミールとローエの交渉は決裂し、グュクの嫁発表の瞬間。突然壇上に現れるメルヒナに、愕然とするローエとクランツ。
  • そして、グュクの言葉と共に乾杯。ここで、メイウッズの杯に毒が盛られており、彼はシャルマーの横で斃れてしまう。何と言うか、メイウッズのキャラがとてもよかったので、PL間で話し合った結果、ベルガドラスの∵再生∵を使って助けることに。
  • その後、何者かの手によって城の跳ね橋が破壊され、王宮は外界から切り離される。騒然とする宮廷内を、情報収集に向かうPC達。
  • 調査の結果、メイウッズは反王弟ではあるが、穏健派の筆頭として過激派と王弟派の仲をとりもつ重要な立ち居だったらしいことが判明。単に担ぎ上げられたヘタレさんだったのかと思いきや、意外にも頑張っていたようである。シャルマー的には、メイウッズ株がさらに急上昇。やっぱ助けておいてよかったな。
  • それで、そのメイウッズが暗殺されかけたということで、反王弟勢力の過激派は事件を王弟派の陰謀ということにして一気にクーデターを起こす気である。しかし、それは同時に強大なグュクが反王弟派を返り討ちにして宮廷の支配を磐石のものとする好機でもあった。
  • 途中、PC達がグュクに会うシーンが演出される。ここで何かグュクの真の目的が語られるらしい。
    曰く、

    新教だの旧教だの、まどろっこしいと思わねぇか?」

  • ……あー、確かメルヒナという白鳥人がこいつについているわけだから……えーと、

    何てこと、考えやがる?!

  • どうやら、グュクはアーグリフの「力=正義」的な考え方をいたく気に入ったようで、ハイデルランドにアーグリフ信仰を呼び戻そうとしているとのこと。何と言うか、それは驚いたなぁ。考え付きもしないや。レイミールは、この情報を得たために、焦ってグュクを討とうとしているということだったわけです。
  • ともあれ、そこはローエにお任せして、シャルマーは直後に1シーン貰って1対1でグュクと話をしました。三王会戦も近いので、シャルマーの信念を示しつつ、グュクに宣戦布告みたいな感じで。どうやら、上手くいったようです。
  • で、そして、ついにレイミールが動き出す。∵紋章∵を使用し、反王弟派の連中を率いグュクを討とうと動くところを、ローエを筆頭にPCが集まり戦闘へ。
  • レイミールは、PCそれぞれのデータを意識した作りとなっていました。受け担当のシャルマー対策として《猟犬の殺気》で〈重武器〉を封じにかかってきました。さらにダメージも大きく、一発食らうとベルガドラスに守ってもらったのに《忠誠》でかろうじて立っているという状況。大変だった……。しかし、∵再生∵が失われている状況でしたが、何とか誰一人死ぬことなくレイミールを倒すことに成功。
  • レイミールを倒すと、メルヒナ登場。やはり、今回の黒幕もこの人だったようです。彼女の登場に合わせるように、街の方から火の手が上がる。レイミールを失い、過激派が一気に暴走を始めた様子。
  • 最後にメルヒナに一矢報いることをGMが了承してくれたので、ちょっといい気になりました。魔剣で彼女の頬に一筋の傷を付ける。愉快そうに笑うメルヒナに背を向け、街を救いに行くPC達……といったところで、今回は終了。この分だと、次回はホットスタートになるようですね。

次回のボスは、ついにメルヒナということで、自然と気合が入ろうというものです。アルカナ的にも存在格的にも、どう考えても楽に勝てる相手じゃないし。

しばらくはカオスフレアキャンペーンの方があるので、次回がいつになるかは分かりませんが、実に楽しみです。

*1:ローエの幼馴染。ちなみにs/t先輩のPC

*2:鳥人。この連作の黒幕的存在。

*3:今までのアクトで、それはすでに分かっている