ゆうやけこやけキャンペーン第二話

随分と遅れてしまいましたが、前の例会(えーと、先々週か)でやった、ゆうやけこやけキャンペーンの第二話のレポです。

今回は、キャンペーンの舞台である一名町の発祥を語る話。時代を一気に400年巻き戻し、戦国時代へと歴史を遡ります。
さて、400年前のへんげたちは、こんな感じ。

るる(猫、?歳、♀)

PLはお犬様先輩。第一話に登場したルルと同一キャラ。一名町の前身となる村をつくった流民と共にやってきた。

戦国を生き抜いたタフな猫で、その身体には可愛らしい向こう傷がついている。《うずうず》《かなづち》《ねこじた》。雪音の見事な毛並みのしっぽに興味津々。

雪音(狐、3歳、♀)

PLはyakusi先輩。こちらも第一話と同一キャラ。この頃はまだ本当に幼い。人間から受けた傷がもとで母親が死んでしまう。それ以来、人間を嫌っている。

いろいろあって、今回のシナリオのメインヒロインの座に。《つめたい》《つよがり》《あぶらあげ》。自分の山にやってきた流民を何とか追い出そうとするも、空回り。

チェスター(兎、11歳、♂)

PLは後輩の鶏君で、今回からの登板。ポルトガル人のケントさんと共に日本へと渡ってきた白兎。懐中時計という舶来の精密機械を持っている。

いろいろと軽快なフットワークで、シナリオの至る所で愛嬌を振りまく。《せっかち》《なきむし》《こいのやまい》。何かあると足をタンタンと鳴らす癖がある。

ぱだ(狸、3歳、♀)

前回同様、第一話と同一キャラ。今回も何か、常にお腹をすかせている。山の中に元から住んでいた狸。

雪音の友達で、彼女と共に人間を追い出す手伝いをさせられるかと思いきや、あっさり人間に餌付けされる。《おひとよし》《くいしんぼ》《おどおど》。

はちすけ(鳥、14歳、♂)

PLはます君。毎話キャラを変えてみるということで、新キャラで登板。山一帯を飛ぶメジロのおとこのこ。土地神の信頼が厚く、へんげたちの目付け役となっていた。

流民がやってきたことで、髪長姫*1から彼らと共に共存できるかどうかを見極める役目を言い渡される。《とりめ》《めだま》《ひよわ》。


  • 戦国時代の末期。野盗に村を追われた流民の人々が、へんげたちの住む山間へとやってきた。
  • 今まで、人が多少なりと迷い込むことはあったが、二桁をゆうに越す大所帯がやってきたことに驚くへんげや山のけもの達。しかも、何かここに村をつくるとか言っている。
  • すぐさま土地神の髪長姫を中心に、山に住む者たちの緊急会議が開かれる。いろいろと人間に対する意見は出てくるものの、実は会議にかこつけて宴会したいだけのへんげたち。話は一向にまとまらない。
  • そこで髪長姫が、はちすけに彼らが自分達にとって良いものか悪いものか見極めるよう言い渡す。それまで、無闇に人間に手を出すことを禁じる。
    髪長姫の鶴の一声により、会議は決着。宴会開始。
  • しかし、会議で唯一強行に「人間、駄目、ぜったい」を主張していた雪音がぱだを引っ張り人間を追い出そうとすることに。
  • しかし、人間に対し様々な手段や能力で追い出し工作を謀るも、微妙に空回り。さらに流民側にいた、るるやチェスターに見つかってしまい、雪音の計略(?)はことごとく失敗。
  • ぱだはすっかり人間に餌付け(?)され、るる、チェスターと仲良くなる。しかし、雪音は決して打ち解けようとも諦めようともしない。そんな雪音を心配そうに見つめるはちすけ。
  • そうするうちに人間は順調に村をつくり、すっかり住み着くことに。山のへんげ達が再び会議を開き、はちすけの見解を聞く。また天然なぱだの案内により、るるとチェスターも会議に列席する。ここではちすけが「人間はそんなに悪くないよ」といったことで、人間を受け入れることが決定される。
  • 孤立してしまった雪音は、なお追い出し工作を続けようとするが、どうにも上手くいかない。業を煮やした雪音はとうとう最後の手段にでる。呉公姫*2を騙し、人間が川を汚したと思い込ませる。怒り心頭といった感じで大ムカデの本性を露わにし、人間をこらしめに行く呉公姫。その上に乗る雪音。はちすけは、その光景を見て慌てて仲間を呼び、対策をすることに。
  • 一気に山があわただしくなる。呉公姫が村へ辿りつき、村は大慌てに。雪音は計略が上手くいったと思ったが、呉公姫の怒りは予想を超えて大きかった。川を氾濫させ村を押し流そうとする呉公姫。雪音は、ここにきて自分のしたことの大きさに気が付き、慌てふためく。
  • ここでPC達が各々の能力を駆使し、何とか村を水流から救い、呉公姫を宥める事に成功する。また、はちすけにより、雪音が呉公姫を騙したことが判明。逃げようとする雪音を髪長姫が捕まえる。
  • 言いつけを守らず、結果として人間を危険な目にあわせてしまった雪音と呉公姫に、髪長姫が折檻。その後、髪長姫は雪音を一名の風景を一望できる山の頂上に連れて行き、彼女を諭す。朝焼けの美しい光景を見せ、人を憎むよりも大切な守るべきものがあることを教える。それは、亡くなった雪音の母の想いでもあった。
  • 雪音に人間とつきあってみてはどうかと言うはちすけ。しかし、人間はきっと酷いことをした自分を許してはくれないと思い込む雪音。結局、謝ってみなくては分からないと諭され、雪音は村へ向かう。
  • 呉公姫による川の氾濫は、へんげたちの活躍により村に何一つ被害を与えることは無かった。むしろ、村をそれた川の流れは田んぼの水源となり、上流から流れてきた流木は村の家の材となったのである。
  • もじもじしながら雪音は人間に自分のしたことを謝る。心優しい彼らは雪音を許し、彼女のためにお社を作ることに。
  • こうして、一名の地に村が出来たとさ。彼らとへんげ達は、これから長い交流の歴史を築いてゆくのであった。



と、こんな感じで第二話終了。さりげなく背景は重たくしつつ、実際のシナリオ中はほのぼのあったか&少しホロリを目指してみる。

しかしこのシステム、シナリオ無くても何とかなるな。今回もシナリオの大まかなプロットは考えてきていたものの、PLの提案が面白そうだったのでアドリブでそっちに流してみたら、自然にエンディングまで作られていくし。

でもまあ、次回はできるだけプロットを重視で行きましょうかね。GM的にやりたいこともあるし。次は、時間を結構飛ばして明治時代の話ー。エピックエピック。

*1:へんげたちのリーダー役である土地神様。蜘蛛。

*2:この山間部に流れる川に住む大ムカデの土地神。普段は温厚だが、川を汚されるとめっちゃ怒る。