GoBキャンペーン最終話「灰色の魔竜」(ネタバレ)

随分と開いてしまったなぁ……やったの先週の日曜日か。

ともあれ、遅れましたがレポをあげたいと思います。

感無量の最終回。まず始めに、参加したPLの皆様にお礼申し上げます。


GMオリジナルの最終回ですが、一応公式の続き物として作ったのでネタバレにはご注意ください。

”剣豪”フリードリヒ・シュローダー(ディアボロス=アルドール=アダマス、21歳、♂)

PLはcielx先輩。キャンペーン開始時はいろいろと苦悩に満ちた彼も、最終話に至って見事な成長ぶりを見せてくれました。キャンペーンを通して、その変遷がハッキリと分かるのがよいですね。

今回、黄金杯の呪いにより魔竜と化したエルネストを追う立ち位置でスタート。

シェロ(エフェクトス=アクシス=エフェクトス、28歳、♂)

PLはto-yaF先輩。第三話でヴィンス公国の恐るべき真実を知って以降、いろいろと思い悩む姿が素敵でした。今回は、魔竜の襲撃に遭い敵陣にファミリアもろとも墜落したリエッタを救いに、ウニオン陣営に向かうという導入。

”聖伯”セラフィルシア・フィルスミーニア(ディアボロス=コロナ=アダマス、45歳、♀)

PLはs/t先輩。すっかりウニオンの武将演出が定着してきました。聖剣ペナンスと共に戦場を駆ける彼女の演出は、三王会戦に至ってまるで水を得た魚のようでしたw

今回は、三王会戦ということもあり、存分に公式の大物NPCと絡んでいただきました。

”彷徨える魔女”スフィー(フィニス=オービス=ウェントス、1048歳、♀)

PLはyakusi先輩。長かった黄金杯の魔人との因縁も、最終話を迎えてとりあえず一段落。まあ、今後も彼女は黄金杯と戦い続けるでしょうが。

今回は、魔竜を倒すため、戦場でバラバラになっているPC達を纏める役回りをしていただきました。

ヴァネッサ・フォルテン(アングルス=アクア=フルキフェル、20歳、♀)

PLはkarasawa君。第二話で旅の目的を見失った*1彼女は、最終話まで続く苦悩の末、何かの道を見つけられたのでしょうか。それは、今後の彼女の旅で語られることでしょう。

全編通してパーティを和ませるムードメーカーでしたが、時折見せるシリアスは破壊力抜群。


  • いよいよ最終話です。今回は「三王会戦やりたい」というGMの我儘により、三王会戦アクトとなりました。考えてみると、自分の所属するプレイグループではおそらく初の三王会戦です。三王会戦ネタはアクト数本分は軽く出てくるでしょうから、今後の三王会戦アクトの参考にでもなればと思います。
  • 前回、死を迎えたエルネストは黄金杯の騎士として転生。しかし、ルートヴィッヒの戯れにより、灰色の魔竜として異形化させられ、三王会戦の戦場へと放たれる。
  • 舞台は、三王会戦の六日目。史実による、終戦の前日。カール軍は、グュク、アダルベルト二世という英傑を失い、もはや敗色濃厚。そこへ降り立つ魔竜エルネスト。カール一世を救うため、闇の力と[悪徳]を振りまいて、戦場を荒らしまわる。
  • 魔竜の登場により、急遽戦場の気配が一変する。とりあえず、魔竜の存在をPC達に示した後、合流と言う流れに。比較的行動に制限の無いスフィーはともかく、ウニオンから見て明確に敵陣営のシェロは魔竜の襲撃に遭ってウニオン側に墜落したリエッタを救出しに行ってもらう導入にしました。リエッタがウニオンの捕虜になったほうが面白いシーンも作れそうだし。
  • 魔竜の闇の力により、大量の戦死者を甦らせ、クロイツェル*2を奈落の底から復活させる。「再生怪人=弱い」の法則により、データは弱め。予定通り、PCの合流を果たした後、クロイツェルと死者の群れを一蹴。
  • その後は、ウニオンの幕営で、いろいろPCとNPCが入り混じって絡むシーン。様々なキャラが入り混じったので、逐一ご報告が出来ないのが残念ですが……



  • とりあえず、私はノエルの”あの”セリフが言えたので満足です。

  • あとは、捕虜になったリエッタのシーン。「例え殺戮者であろうとも、父を守り通す」という彼女のスタンスはGMの妄想によるオリジナルでしたが、個人的には気に入っています。何と言うか、キャンペーンやって妙に自分の中のリエッタ株が急上昇。機会があれば、ヴィンス公国シナリオでも作りましょう。
  • そして、何と言ってもヒルダのシーン。三王会戦に至っても、いまだに戦争に忌避感を隠せないヒルダ。それを、時に宥め、時に諭し、時に叱咤するPC達が、もう素敵過ぎです。
  • あと、GM的にシナリオのメインとも言えるカール一世とエルネストの絆を、スフィーが魔法でPC全員に伝えるというシーンを用意してくれたのは、本当にありがたかったです。PLにはマスターシーンで容易に伝えられるのだけど、PCに伝えるとなると実は結構難しかったので。
    フィニスの性能を生かして、演出をしてくださったスフィーにはマジで大感謝です。
  • そうして、夜は明け翌日。疲弊したカール陣営に、地平線を埋め尽くす亡者の群れと、オウガの傭兵団、そして黄金の魔獣が列を成していた。一夜にして現れた闇の大軍勢に、慌てるウニオン陣営と帝国陣営。セラフ以下PC達の冷静な判断により、すぐさま軍備を整えるウニオン。しかし、帝国側にもゲヒルンと言う大きな知恵が、何かしらの動きを見せる。
  • 闇の軍勢を召喚した元凶である魔竜を倒すため、一致団結してカール陣営に向かうPC達。そして、PC達の予想通り、この機に乗じてウニオンへと一気に攻め込む帝国軍。事態は混迷の様相を呈する。
  • どう味方に引き入れたのか、数名のグラディウシア騎士を戦線に投入し、ウニオンの防衛線を崩してゆく帝国軍。ノエルと神聖騎士団は、ヒルダを守るため本営の防備へ。カール陣営の闇の大軍勢の壁を、わずか5人で突破することとなったPC達。
  • まず、オウガの傭兵団、黄金の魔獣、亡者の群れとの戦闘*3。ここは、比較的危なげなく突破。そして、ラスボスの魔竜戦へと移るのだが……
  • バランスを超間違えた……orz
    防御能力を固めすぎたせいで、ラスボスがPC達の攻撃が殆ど通らない要塞と化し、結局ヴァネッサの∵因果応報∵で大ダメージを与えつつ、∵不死∵で甦ろうとする魔竜を必死の打ち消し系奇跡で封殺するという戦法に。
    ……失敗したなぁ。FEARゲーでは、ボスは「HP高く、防御性能低く」という理想的なスタンスを忘れていた……
    結果的には、こっちの戦法の方が時間短縮になって良かったという考え方も出来るけど……この点には、やっぱり悔いが残るなぁ。
  • そして、ついに魔竜撃破。EDへ。最後の最後まで、カール一世に忠義を貫いた魔竜は死に、最愛の友を失ったカールは、PC達の説得もあり、ついに降伏を宣言。こうして、三王会戦は幕を閉じた。
  • EDは、各キャラ本当に素晴らしかったです。まさしく感無量でした。全五話のキャンペーンも、ついに終幕。



いやー、何か異様に長かったような感じがしますが、毎週スケジュールの乱れなくやったので、実は一ヶ月で完遂できたと言うこの事実。それだけ、密度の濃いキャンペーンだったと言うことで、とても満足です。

やっぱりGMやってよかった。改めて、参加してくださったPLの皆様に感謝ですm(__)m

さて、あとはリプレイの執筆か……どうなることやら。

*1:∵封印∵逆位置の代償

*2:第三話で登場した殺戮者。獣人。

*3:ちなみに、クリーチャーとトループ戦