鏡像〜Mirror Image〜

先週の土曜日にやった、cielx先輩のオリジナルシナリオ。さりげなく、いろいろと裏設定の多いシナリオでした。

プレアクトで、何となく大惨事の予感がしておりましたが、やってみると結構深みのあるアクトと相成りました。満足満足〜
参加キャラは、こんな感じで。

ミランダ(アングルス=マーテル=グラディウス、9歳、♀)

名前とアルカナを見て「おや?」と思った方、正解。「BoA3rd」P217も併せてご参照あれ。

PLはmugen君。以前から幾度かアクトに参加している、聖職者の少女。舞台が1061年のため、ペネレイア教皇となるのは、まだ先の話。

教皇となる前、まだ無名の修道女であった頃の物語。実に深みのある演出で、エピックプレイに相応しい伝記を紡いでくれました。PLのキャラに対する愛が滲み出てたな……。いいね、ブレカナは、こうでなくては。

アルベルト・アイスベルク(アルドール=コロナ=グラディウス、24歳、♂)

PLはkarasawa君。ケルファーレン公国領の一地方を治める領主。

豪放磊落で、闇の軍勢が領地を侵攻しても臆することなく前線で戦う、漢気あふれる領主。些事にこだわらない、というか、物事を考えるのも何かを覚えるのも苦手なタイプのよう。しかし、その器はとてつもなく大きく、その人柄に惚れるのだろうか、臣下も優秀な者が集っている。何と言うか、武勇溢れる劉備元徳みたいなキャラ?

こういうのをやらせると、karasawa君は輝くなぁ。

シャナル(ディアボロス=アダマス=レクス、19歳、♀)

PLは後輩の鶏君。物語の舞台であるザールハイムの領主に仕える使用人。

金属製のヘッドドレス、エプロンを纏い、鍋の魔器(もちろん意思疎通可能)で闇の眷属をボコスカ殴りまくる戦うメイドさん。プレアクトの段階ではネタとしか思えなかったが、結構キャラは誠実で真面目だったためか、案外違和感は無かったですねぇ。

彼女のキャラ性もあってか、多分、今回の話は英雄が悪魔をこらしめる童話タッチの英雄譚になる感じかな。てか、鍋と会話するところが、どうしてもコミカルだw

”衣”(コロナ=ディアボロス=ステラ、??歳、??)

PLは自分。その昔、とある堕ちたアルカイが創った”七至宝”という呪物の一つ。魔鎧の《主我》魔器。見た目は、豪奢な法衣風の衣。

凡人に王の威厳とカリスマ性を与え、意図的に暗君を生み出しては、国の規模と王の堕落が最大となったところで与えた権能を奪い、国を滅ぼす……という世界の地図を面白おかしく書き換え続けてきた闇の呪物。しかし、千年ほど前、救世母を誘惑した折、逆にアーの教えを諭され、以降”刻まれし者”として他の6つの”七至宝”を封印する役目を負って、ハイデルランドを彷徨っている。
コロナ特技を協調行動で授けることで、データ的にコンセプトを表現。

エファリア(アングルス=オービス=アクシス、18歳、♀)

PLはs/t先輩。かつて上古の魔神モルトゥスの《花押》を受けた闇の子であったが、長い旅の末にモルトゥスを打ち滅ぼし、己が運命に打ち勝った少女。キャンペーン「暗天節」の参加キャラ。

普段は孤児院で幼い子の面倒を見ながら平和に暮らしているが、時折、闇の気配を感じてはそれを倒しに向かうのは、やはり”刻まれし者”の宿命がそうさせるのか。
まあ、アルカナを見れば分かるとおりの魔術師。多種多様な特技が取得できるアルカナを用いて、戦局を動かす立ち位置は2ndの頃より変わっておりませぬな。

  • 舞台は西方暦1061年、ケルファーレン公国領ザールハイム。ザールハイム伯の奇怪な死を契機に、突如として後を継いだ女伯エレミアが、闇の軍勢を次々に召喚し、他領への侵略を始める。そこに、集う刻まれし者と殺戮者との戦いを描いた、童話的英雄譚……と、なった。
  • バルヴィエステへと向かう途中、倒れているエレミア(侵略を行っている女伯ではない)という少女を介抱し、助けを求められるミランダ。
    ザールハイムから侵略を受けている隣の領主アルベルト。
    ザールハイムに仕えながらも、エレミアの侵略行為に眉をひそめるシャナル。
    古の呪物”鏡”を封印せんと、その気配を感じてザールハイムに訪れた”衣”(と、その運び手の女騎士ミシェル)。
    闇の眷属が暴れまわっているザールハイムに”刻まれし者”として、乗り込んできたエファリア。
  • 以上の導入を踏まえ、闇の眷属が暴れまわる中、合流し始めるPC達。まず、ザールハイムの城で、こっそり忍び込んだエファリアと、城内を掃除中のシャナルが合流。その後、侵入者のエファリアが闇の眷属に見つかり襲われそうになるところを、シャナルが庇う。闇の眷属と悶着を起こした末、ミシェル*1が合流し、3人揃って闇の眷属に追われながらアルベルトの領地へと逃げる。
  • アルベルトの領地で全員合流。そのまま雑魚との戦闘へ。∵紋章∵対策に《花押》を標準装備した”ン・アディクの民”相当の闇の軍勢×5と戦闘。まあ、敵の数は多かったけど、危なげなく勝利。
  • 合流後、全員で顔合わせ&状況を話し合うシーン。《事情通》の判定を用いて、情報収集も行う。調査の結果、女伯の暴走の背景に”鏡”と呼ばれる呪物があるらしいことが判明。これはこっち側のエレミアが持っていた。《事情通》でクリティカルしたのが幸いし、エレミアが見せた乳白色の宝玉を前に、「知っているのか雷○」的に情報を滔滔と語りだす役目をゲット。キャラ設定も表現できてラッキーでした。
  • しかし、それがトンデモねぇ代物。”鏡”は一見するとただの宝玉にみえるが、聖痕と《花押》を除くあらゆるものを問答無用でコピーし、かつ性質(意思あるものなら性格とか)を自由に変更できるとか。中級魔神くらいまでなら余裕で複製できるらしい。洒落にならん。
    加えて、前ザールハイム伯(エレミアの父親)は、”鏡”で何かをコピーした後に急死したことが判明。
  • この時点で、何となく話の流れが読めてきた。s/t先輩も感づいたっぽく*2、エファリアの《星》を使用。結果、今PCと一緒にいるエレミアが偽物であることが判明。闇の眷属をばら撒いている凶悪な女伯が、本来のエレミアだったという。父親は凶悪な娘に嫌気が差し、”鏡”を用いて優しい娘を創りだし、それが本物の娘の逆鱗に触れてSATUGAIされた、と。さらに、女伯が凶悪な娘である背景には、何と女伯の母親がメローディアと闇の契約をしてしまったことに端を発することが判明。女伯もメローディアの帰依者らしい。次々と素敵な真実が判明していくにつれ、自分もPCもしばし呆然。


    何ていうか、ザールハイム、駄目だ
  • とにかく、女伯の暴走を止めなければならない。全員で協力し、女伯エレミアと対決すべく、ザールハイムの城へと行く事に。ちなみに、”鏡”は全員の了解を得て、”衣”が封印することに。
  • ザールハイムの城へと向かい、一気にクライマックスへ。相手は”闇の女王”メローディアの帰依者ということもあって、何が飛び出しても不思議でない予感はしておりました。
    結果から言うと、異形である闇の胎から、次々とクリーチャーを5体ほど生み出し、《統率》、《帝王学》、《軍神》と言うコンセプト。ま、コロナという時点で、そんな予感はしていました。こっちのパーティも同じことするし、お相子お相子。
    相手がファンタスマでなけりゃ、笑顔で居られたものを。
  • しかし、戦闘自体は比較的楽に進行しました。∵呪縛∵による〈言霊〉封じが上手くはまり、予想されうる《鏡像》《虚ろなる心》*3を完封。しかし、戦況はいい感じに運んでいるのに、どんどん減っていく”衣”のDP。束縛で振る、逆位置の鎖のD10が何で6以上しか出ないんだ!
  • 戦闘終了。最終結DP-51!
    [魔の破壊][聖痕の解放]で、魔印と聖痕合わせて26個。非実弾系の魔印がゴロゴロ唸っていた為、本来なら小躍りでもしたいくらいのボーナスですw


    ……足りん!ワシはもっともっと欲しいんじゃ!!

    結局、3個追加して振りました。
  • そして、ED。自分の個別エンディングでは、”鏡”の意思と、精神世界で会話するというもの。主我魔器同士の会話って、意外と楽しいですね。
    それはそれとして、ミランダのEDにも登場させていただきました。将来、教皇聖下になる運命の少女に、「あなたには大きな宿命が待っている」的な発言をして、契約を提言。ありがたい事に、承諾してくれましたw
    そんな感じで、何と”衣”はアンゲリア七世の法衣ということに。やりたい放題だな、自分w


と、いった感じのアクトでした。「悪い領主をぶちのめすだけの話」と聞いていましたが、蓋を開けてみれば意外にスケールの大きな話になりました。歴史の裏舞台に、大きな楔を打ち込んだ感じかな。しかし、それを知る者は多くは無い、という感じで。

やっぱりブレカナはいいなー。GoBもあと3話あるし、もうしばらく英雄祭りの予感。

*1:”衣”の運び手であるエキストラ。基本的にはPLは彼女を演出。

*2:この人は、先読みが得意だからなぁ

*3:当然の如く、持っていたようですが